「6割の存在証明」

見えない存在を可視化する
人は絵画を見るときに、その絵画しか見ることはできていない。しかし、鑑賞者はそこからその作者である画家と対話をしようとする。
しかし、画家が本当に存在していたかは、その絵画は証明し得ないはずである。というのは鑑定の天才でもない限り、その絵画は誰が作ったかどうかなんてことは誰も確認できないからだ。
だからこそ、そこに存在していたはずの芸術家も等しく作り上げた。
製作ノート
「6割展」の企画書には明らかに「6割」の定義がそこに記述されていたのだが、それでも参加者に「あなたの6割は?」という質問を投げつけてきた。
確か企画書の「6割」は中途半端、途中経過、過程、という言葉の定義であったが、それが7割とかでも良いのではないかと思ってしまう。
それはともかく、私はここで6割を「完結しない」という言葉に変換させることで無理やり作品を作ろうと考えた。
そこで着目したのはジャックデリダの「エクリテュールと差異」である。
※このサイトはそもそも6割の確率でしか開けないようになっている。
この6割展のコンセプトとして、「6割」と言うのがあるわけだが、多くの人間が割合と聞くと、確率を想像するだろう。するとそもそも鑑賞者そのものを拒否することができる作品があると面白いのではないかという考えが生まれて今回、こうしたサイトを作り上げた。
作品について